土地や建物といった不動産を売却する場合には、手続きの流れを理解して適切な選択ができるようにする必要があります。また流れのなかで印鑑登録証明書や住民票などの必要な書類もいくつか出てきますので、あわてて準備をすることのないようにしたいものです。
土地や建物を売却するときの手続きの流れ
土地や建物を売却するのであれば、専門的な知識や経験をもつ不動産会社にまずは相談をしてみるのが有効です。もっとも不動産会社によって一戸建てやマンションなど販売促進に力を入れている分野が異なりますし、販売ネットワークの充実度やサービス水準なども異なります。
いずれにせよ不動産会社は土地や建物売却の際のパートナーとなる存在ですので、信頼のおける相談先を見つけることも売却のポイントのひとつです。
この後の手続きの流れとしては、査定を受けて売却可能な金額を見積もってもらい、その結果をもとにして具体的な売り出し価格を決めるとともに、不動産会社と媒介契約を締結して販売促進活動を依頼します。
一連の流れのなかでもしも購入希望者が見つかった場合には、詳細な条件を詰めた上で売買契約を締結し、購入者が代金の支払いをすべて済ませたことを確認したら、いよいよ物件の引き渡しをして終了となります。
土地や建物の売却に必要な書類とは
土地や建物を売却するにあたっては、さまざまな必要な書類を取り揃えておくことになります。事務手続き上の一連の流れのなかで、どのタイミングで必要になるのかも重要ですので、しっかりと把握しておくとよいでしょう。
たとえば土地・建物の売却について不動産会社に相談する段階では、本人確認のために運転免許証などの身分証明証の提示を求められるのがふつうです。また正式に購入希望者との売買契約を締結し、所有権の移転登記もするのであれば、住民票・印鑑登録証明書・登記識別情報・固定資産評価証明書が最低限必要な書類となります。
ほかにもかならずしも必要とはいえないものの、地積測量図や建物新築時の設計書、地盤調査報告書などがあれば、購入希望者に対して物件をアピールするための有力な資料となりますし、不動産会社としても販売促進活動がしやすくなります。こうした必要な書類以外にもさまざまな資料を揃えておくことも、重要な売却のポイントといえます。
売却のポイントを押さえて行動する
土地や建物の売却には不動産会社への相談から媒介契約の締結、不動産会社による販売促進活動を受けての購入希望者との売買契約の締結、そして物件の引き渡しまでの標準的な手続きの流れがあります。
これにともない必要な書類もいろいろ用意しなければなりません。一連の流れのなかで売却のポイントを押さえて行動することが、売却を成功させるための鍵となります。