【土地 売却】土地の売却前に知っておきたい測量と費用・依頼先

土地売却時に必要なのは、測量とその時にかかる費用です。土地面積や境界線、また誰に権利があるのかを明確にする必要があるためです。土地測量とは何か、また必要になるのはどのような場合で測量の依頼先と手順について解説します。

測量を行うための費用と期間はどのくらいかかるのか

測量とは、土地の広さを測定することです。土地を売却する場合、所在地はどこか、また広さや境界線について明確にすることが必要になります。費用と期間ですが、土地測量には「官民立ち合いありの確定測量」と「官民査定省略の現況測量」があり、通常であればどの土地も道路に面しているので官民立ち合いの測量が必要になります。

官民立ち合いが必要な測量の例として、土地を囲う塀やフェンスまた境界杭がない場合があります。どこまでが所有している土地なのかがわからないため、正確に測ることが求められます。また地域によっては高額な土地で1平方メートル違うだけで金額が一桁変わることもあるので、厳密な測定を要求される可能性があります。

測定する土地の状況が異なるため、費用の相場も400,000円から800,000円程と幅があります。また期間ですが、一般的には依頼から査定まで測定する土地に隣地している土地の所有者との立ち合いが必要になるので3ヶ月ら4ヶ月程度かかります。

しかし現地確認や協議に参加することが難しい方がいる場合には1年以上もかかる場合や、最も悪い場合には境界線が確定できないこともあります。費用と期間は、土地のある環境によってかなり異なります。

土地測量の依頼先と手順について

測定の依頼先と手順は、土地家屋調査士または測量士に依頼することから始めます。自分で探して依頼することも可能ですが、手間がかかることやネットや電話依頼だけでは不明な点も多い場合もあるので、土地売却に関わる不動産屋からの紹介の土地家屋調査士が行う場合が多いと言われています。

手順としては費用の見積もりが必要なので、最初に売却する予定の土地に関しての公図、登記簿謄本、地積測量図や過去に行われた周辺の境界画定に関する資料を入手します。次に隣地地を所有している方へ測量を行う期間と主旨を伝え、協力してもらえるようにお願いをしてから現地調査や堀やフェンスなどの設置条件を確認します。

確認がすべて終わったら官民や隣地所有者が現地に集合して最終確認を行い、承諾書をもらいます。この時関係者全員に承諾書がもらえないと、境界は確定できません。さらに境界が確定したら関係者全員で境界杭を設置し、測定調査で明らかになった情報で作成した図面と、登記申請に必要な書類を作成して終了です。

土地測量とは、トラブルを避けるために行う

測量とは面積と境界を明確にするために行いますが、境界については隣地所有者との間でトラブルが発生して、訴訟に発展する場合もあります。土地の形状や状況によって費用がかかる場合もありますが、順調に売却を行うことを希望するのであれば、厳密な測定をすることが重要になります。